先進国と発展途上国 advanced nation and developing nation 2003 5 28

 発展途上国の人たちは、先進国に追いつこうと努力しているかもしれない。
しかし、先進国になると、いい面もあるが、悪い面もある。
何が何でも、発展して行こうと考えるのは、バランスの取れた考え方ではない。
大自然と調和して、安定と平和のなかに生きていくことも大切なことです。
常に発展の中に生きることは、常に自転車をこいでいるのに等しい。
目的の地に歩いていくことも、決して間違いではない。正しい道である。
自然に帰れと言うのは、何も文明や科学技術を否定することではない。
自然と共存し、調和して生きていくことである。
 日本は、発展(変化)を常に求めている。それは、身近なところでもわかる。
たとえば、ホテルが少し古くなると、宿泊客が減少する。
そのため、常に新しさを保つため、改修工事や建て替えが多い。
そして、新装オープンして、また宿泊客が戻ってくる。
こうすることで、発展してきた面もある。
これは、ホテルを例に出したが、他の経済現象にも当てはまる。
しかし、これは自転車なので、こぐのを止めたら、自転車は倒れる。
日本も自転車ではなく、歩いている時代もあった。それは江戸時代がそうであった。
こういうこともよく考えて、先進国というものをよく研究する必要がある。
 日本は、経済の面では、世界に先駆けてバブル先進国となった。
その後、他の国もバブル先進国となった。
そして、今度はデフレ先進国となった。
他の国も、やがてデフレ先進国の仲間入りするかもしれない。
こういう先進国には、あまりなりたくないでしょう。
 しかし、先進国としては見習うべきものがある。
それは、日本は地震先進国なのです。地震の予知や地震対策に関して先進国なのです。
今は、地震の発展途上国でも、やがて地震先進国の仲間入りするかもしれない。
その時に備えて、日本に学ぶ必要があるのです。
 日本では、大地震や津波に備えて、学校でも、毎年、避難訓練や知識の啓発を行っている。
国や地方自治体でも、毎年、避難訓練や知識の啓発を行っている。
建物を建設する時は、常に大地震があることを前提として建設している。
また、地震で起こる地盤の液状化現象対策にも余念がない。
この地盤の液状化現象というと、その昔、砂浜であった東京湾岸地域を連想するが、
液状化現象の対策は対応済みであると思う。
 このように地震は、建物の倒壊も危険であるが、
津波や地盤の液状化現象にも十分に注意する必要がある。
日本では、常に地震があるので、建物を建てるときに、
大地震があることを前提に立てている。
また、地盤の液状化現象が起こることも考慮して、建設している。
こういう地震先進国である日本を見習う必要がある。
将来の地震先進国になるかもしれない国々は、特にそうである。
日本は地震慣れはしているが、油断はしていない。
地震を忘れたころに、また地震が起きるので、常に国を挙げて対策が十分である。
しかし、問題は、めったに地震が起きない国や、
今まで地震というものが起きたことがない国である。
こういう国に地震が起きると、かなり被害が大きい。
世界に多くの地震先進国があるが、
予知と対策が進んでいる国は日本であることを参考にすべきである。